シャンパンの歴史はブランド化の歴史
プレステージ・シャンパン
シャンパーニュ地方のワインは、古くからブルゴーニュと品質を争ってきました。パリの王室や貴族に愛されるかどうかで、フランス国内でのステータス、ひいては海外のステータス獲得にもつながるのです。今も昔もパリの文化は他国が羨む洗練性を持っています。パリで一番はヨーロッパで一番と等しいのです。
パリで人気を博したワインはヨーロッパ中で人気を博することになる。この利益に直結するステータス獲得のために、シャンパーニュとブルゴーニュのそれぞれのワインは常に切磋琢磨してきたのです。やがて発泡性ワインとしての独自の地位を築いたシャンパーニュ地方のワイン(昔は普通のワインだった)は、独自性を高めるために自分たちのブランドをさらに高めるよう努力しました。
徹底した差別化を図り続け、やがて発泡性ワインの代名詞と言えるほどの品質とブランドを獲得したのです。今日でもシャンパン=スパークリングワインと信じている人は数知れません。それだけのブランドを確立したのはシャンパーニュ地方の人々のマーケティングの巧みさによるものなのです。
ブランド化とは差別化です。俺たちはこんなすごいことができるんだぞ!こんなに美味しいシャンパンが作れるんだぞ!他の地域ではこんなに美味しいワインは作れないぞ!とアピールすることにより、さらに自分たちのブランドを高めることができるのです。
そういうブランド作戦の一環としてプレステージシャンパン造りは欠かせない作業です。超最高級シャンパンと名乗ることができるほどの品質を持つ銘柄を造ることのできるメーカーのシャンパンなら「私も買ってみよう」と思わせることができます。
生産量の限られた高級シャンパンだけで利益を上げるのは不可能なので、高級シャンパンに憧れさせて、同じメーカーの普及品を多くの人に買ってもらうわけです。少しでも自分のところを贔屓にしてもらうことで、利益を上げ続けることができるわけです。
プレステージシャンパンは各メーカーの技術の粋でありブランド力を誇示するために造られるのです。
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