高級シャンパン概論
プレステージ・シャンパン
高級シャンパンが高いのには、それなりの理由がある。
鞄や靴にエルメスやヴィトンなどの高級品があるのと同じことで、さらにヴィトンの中にもレアな超高級品や比較的手に入りやすいディフュージョンものがあるように、シャンパンの中にも高級仕立てのものと、普及クラスものとがあるのです。
車もそうです。トヨタに贅沢なレクサス、クラウンがある一方で、カローラみたいな大衆車もある。全く同じ理屈なのです。各シャンパンメーカーが威信をかけて、大量の資金を投入して作られるのが高級シャンパン。クリュッグやドンペリ、クリスタルなどが一番分かりやすい例です。
最高の技術を持ったシャンパンメーカーが畑を限定し、栽培に時間をかけて、葡萄の収穫量を抑え、年月をかけて熟成し、人手を惜しみなくかけて作られるシャンパンはもちろん美味しい。だから皆欲しがって、高くなるわけです。おまけに生産量もNVほど多くはないのです。希少性もあってさらに高くなる、というわけです。高級シャンパンはいわばブランド品なのです。
ブランド
シャンパンは今まで何度も、シャンパーニュ地方以外のスパークリングワインに権利を侵害されてきました。シャンパンの発展の歴史はブランドを守る歴史であり、そうやって今日のシャンパンというブランドが出来上がりました。ちなみに現在シャンパーニュ協会は非常に強い圧力団体です。
そういう環境に保護されているシャンパンの中でも、高級シャンパンはとりわけブランド化されたものなのです。上記レクサスはトヨタという社名を表には出していません。ドンペリもモエ・エ・シャンドンという社名を表には出していません。
ブランド化されてしまえば、ブランド品として世間一般に認知されれば、元の作り手の名前は重要ではないのです。1本750mlのアルコール入り液体が1本何万円もする。これは意味がなく高いわけでなく、高いのにはちゃんと理由があるのです。
最高額のシャンパンは?
2008年5月現在、年代物のオークションなどを除き最も高価なシャンパンは恐らく「クリュッグ社のクロ・ダンボネ 1995」です。1本50万は下らないと思われます。ただし、ロマネ・コンティ並みに希少なので、50万円出しても、かならず手に入るわけではありません。今後、このシャンパンにプレミアがついたらあるいはもっと高価になるかもしれません。
高級シャンパンは何故存在するのか
プレステージシャンパンとは最高級の極上シャンパンを指します。シャンパンは本来高級なものですが、各シャンパンハウスの中でも、酒造元の威信をかけて作るプレステージシャンパンというものがあります。高級シャンパンの代名詞と言えば「ドンペリ」ですが、ドンペリはモエシャンドン社の最高級銘柄なのです。
トヨタが持てる技術の粋を結集して設立した高級車ブランド「レクサス」があるように、各シャンパンハウスにも誇りと面子をかけた高級シャンパンがあるわけです。高級シャンパンはブランド品そのものと言っても過言ではなく、1本で何万円もします。
参考までにモエシャンドン社のラインナップを見てみましょう。下に行くほど高価になります。そして「ドンペリ」以下がいわゆるプレステージシャンパンです。
- モエ・シャンドン ブリュット・アンペリアル ¥4,500
- モエ・シャンドン ブリュット・ロゼ ¥6,000
- モエ・シャンドン ヴィンテージ ¥7,000
- モエ・シャンドン ヴィンテージ・ロゼ ¥8,000
- ドンペリニョン ¥15,000
- ドンペリニョン エノテーク ¥28,000
- ドンペリニョン ロゼ ¥35,000
- ドンペリニョン レゼルヴ・ド・ラ・ベイ ¥100,000
なんと10万円以上もする「ドンペリ」もあるわけです。上には上が存在するものです。しかし疑問です。ここまで高価なシャンパンを造る理由が、果たしてあるのでしょうか。この謎はシャンパンの歴史を考えると解ける問題でした。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.chanpan.com/cgs/mtt/mt-tb.cgi/10
シャンパン販売店
シャンパン基礎講座
INDEX







