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ポメリー(Pommery)は元祖辛口シャンパン

2009年12月 8日

ポメリーは初めて辛口を意識して市場にシャンパンを送り出しました。

辛口のシャンパンは一切ごまかしがきかないため、品質に自信があるということです。

ポメリー社の功労者「マダム・ポメリー」は、ヴーヴ・クリコと同様に未亡人として活躍した人物でした。ヴーヴ・クリコとの違いは時代です。ポメリー夫人が生きたのは19世紀後半。いわゆる「ベル・エポック」の時代です。1858年、当主であり夫のルイ・アレクサンドルが急逝。未亡人となったマダム・ポメリーが事業を継承します。

当時はオノレ・バルザックなどの作品に出てくるように、貴族より金持ち市民階級(ブルジョワ)が幅を利かせた時代です。サロンではショパンやリストが活躍し、シャンパンも多く開けられるようになりました。それ以前のシャンパンは甘口が当然だったのですが、大量消費されることに目をつけたポメリー夫人は、シャンパンを辛口に仕立てたのです。

ポメリー夫人は、当時のシャンパーニュの主要輸出先はロシアであったにもかかわらず、イギリス市場に切り替えます。イギリス人の辛口嗜好に気づき、1879年にイギリス向けに、今日の辛口ブリュットの原型ともいえる「ポメリー・ナチュール」を発売します。

ポメリー・ポップこうして現代で最も一般的な「シャンパン・ブリュット」が広まったのです。これはポメリー夫人の功績に他なりません。見事なマーケティング能力と言えましょう。シャンパーニュのマーケティング力はあらゆる企業が学ぶべきものです。写真のポメリー POPは若者がクラブで飲むことを意識して発売されました。今では売り上げでは世界第6位にランクされる程になり、その年間生産量1100万本のうち70%が輸出用となっています。

現在でもポメリーは「サマータイム」などの季節限定シャンパンを出して、たびたび話題をさらっています。そんなポメリーの最高銘柄は「ルイーズ」。ポメリー夫人の愛娘の名前です。凝縮感のある素晴しいシャンパンです。

ポメリー ラインナップ

  • ポメリー・ブリュット・ロワイヤル
  • ポメリーPOP
  • ポメリー・スプリングタイム
  • ポメリー・サマータイム
  • ポメリー・フォールタイム
  • ポメリー・ウィンタータイム
  • ポメリー・ブリュットロゼ
  • ルイーズ・ポメリー
  • ルイーズ・ポメリー・ロゼ

ポメリーはマーティングが実に巧みです。4つの季節ごとのシャンパンやポメリーPOPなどは他のメーカーにはないタイプが特徴です。マダム・ポメリーの直系であり、8代目のアラン・ド・ポリニャック氏は「シャンパンを造ることは芸術である」と言っています。豊かな人間性と緻密なマーケティング力こそポメリー社の伝統と言えるのではないでしょうか。

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