シャンパンは香ばしい?

知識・発展編

シャンパンの匂いを「香ばしい」と表現する人がいます。バゲットの皮のような、香ばしさ。シャンパンを開けた時、パッと華やかな香りが一瞬で広がります。この香りを「香ばしい」と表現するのは確かにうなずけます。ロワールワインもそうですが、確かに香ばしいのです。

この正体は何かと言いますと、酵母がなせる業なのです。

パンは生地を膨らませるのに酵母の力を借ります。酵母によって発酵しパンの生地は膨らみます。こうしてパンには酵母の香ばしさが移るわけです。シャンパンも発酵するという意味ではパンと同じ。

通常のワインよりさらに多くの発酵過程を含むシャンパンは、当然ですが酵母の香りが移りやすいのです。シャンパンが香ばしいのはパンが香ばしいのと同じ

加えて、もう一つの理由がシャンパーニュ地方の土壌にあるのではないかと思います。シャンパーニュ地方はキンメリジャンという石灰質の混じった粘土質の土壌を持っています。

石灰質という言葉を聞いてピンときた人は鋭いです。そう、それこそが我々にシャンパンを香ばしいと思わせる正体です。加えてシャンパーニュ地方の厳しい気候は酸の鋭いワインも生みます。この気候と土壌が香ばしいシャンパンを生むのです。

ロワール地方もシャンパーニュ地方も、ワインの生産地としては最北に位置します。そういえばシャブリも香ばしい感じがあると思います。全て北の方のワイン産地という共通点があるのです。もっとも、香ばしいと感じるかどうかその人次第です。香ばしいと感じない、あるいはもっと別の表現方法をする人もいるかもしれませんね。

いずれにせよ、酵母と土壌の効果が相まって香ばしいお酒が生まれるのではないでしょうか。


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本文中にロワールワインとかシャブリ、石灰質の土壌という言葉が出てきました。ワインを知らない人にはピンとこない言葉だと思います。フランスワインには名産地と呼ばれる地方がいくつかあり、地方毎に大きく特徴が異なるのです。

この地方毎のワインの違いが分かると、ワインの特徴や土壌というのものが少しずつ分かってくると思います。本書はフランスの代表的なワインの産地を順にとりあげて、それぞれの基本イメージに迫るという方法を取っているので、フランスワインを詳しく知るにはちょうどいい本だと思います。

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