シャンパンの泡とグラスの関係
知識・基礎編
シャンパンの泡の正体をご存知でしょうか。シャンパンの泡は発酵によって生じる天然の泡です。後から炭酸を注入した訳ではありません。途中までは白ワインを作る過程と全く同じです。その後の醸造過程はシャンパーニュ方式と呼ばれる過程になります。
先ず一つ目の特徴
シャンパーニュ地方はワイン産地の北限に近い故に、ブドウが熟しにくいのです。そのため、年によっては酸っぱいだけのブドウが出来ることもあるのです。そんな厳しい環境への救済措置として、異なる複数の年の原料となるワイン(レゼルヴ・ワイン)を混ぜることがシャンパンでは許されています。
例えば非常に出来の良かった年のレゼルヴ・ワインを保存しておき、出来の良くなかった年のレゼルヴ・ワインと混ぜる(これをアサンブラージュと言う)といった具合です。
つまり、シャンパンはブレンドが基本なのです。これはシャンパーニュ地方の近くにある有名なワイン産地:ブルゴーニュとは大きな違いです。ブルゴーニュ地方のワインは単一の品種のみが許可されています。ボルドー地方は複数品種のブレンドがOKですが、収穫年が違うことは許されません。
混ぜたワインに酵母を投入
アサンブラージュで出来上がったシャンパンの原料となるワインに酵母を添加します。これにより発酵が進みます。その結果、泡が瓶の中に閉じ込められるのです。
良い泡
質の良いシャンパンは、当然ですが泡の質も良いのです。ではどのような泡を質が良いと言えるのか?基本的には泡は小さくて数が多く、きめ細かく繊細な泡が良質なシャンパンと言えます。ただし、これは見かけの泡で判断はできません。グラスに注がれたシャンパンの泡はグラスの中にある塵や埃にひっかかって生じる泡なのです。その証拠にボトルの中にあるシャンパンは泡だっていません。
理論上ですが、グラスを完璧にキレイな状態にすると、泡は立たなくなるそうです。もっとも、そんな環境は大企業の研究所にでも行かない限り無理でしょう。クリーン室とか超純水が必要になるから。
ではどうやって泡の質を判断するか言うと、口に含んで判断するしかありません。これは複数のシャンパンを用意して、比較しながら飲み比べると、泡の質の違いが分かるようになります。
シャンパンを雰囲気ではなくワインとして楽しむ
シャンパンは雰囲気を楽しむものです。ふわふわ、わくわく、どきどき感。これらの感覚は他のワインには無い独特のものです。しかし、高級な銘柄は雰囲気もさることながら、よりワインとして楽しむこともできます。プレステージと呼ばれる高級なシャンパンを飲む機会があったら、ぜひ白ワイン用のグラスで試してください。フルート型のグラスのように泡を楽しむことはできませんが、ワインとしてのシャンパンを堪能することができます。
また、グラスに注ぐ際は液体に衝撃が加わるため、グラスを斜めにし、衝撃を緩和しながら注ぎます。繊細さを大切にするなら大事なことです。実際、レストランでグラスを斜めにしながら注ぐ店はあります。そういった店に行く機会があれば、注意深く見ると良いでしょう。
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